登録販売者とは?時給や求人内容などを知ろう!

薬剤師20

新卒採用や転職をする際、登録販売者になる人もいます。登録販売者になる場合、どのような仕事かを理解することが大切です。また、求人に記載される条件や時給についても知っているといいでしょう。そこで、登録販売者の概要や求人の条件・時給などをご紹介します。

また、登録販売者になるための方法もご説明しますので、参考にしてください。

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登録販売者とはどのような仕事?

登録販売者は「一般用医薬品の販売」が行える専門資格を持つ人です。2009年に風邪薬や鎮痛薬などの一般用医薬品に対して、専門の知識を持っている人が認められる専門資格として作られました。ドラッグストアや薬局に勤務する場合が多く、市販薬を購入する人のサポートをしています。

一般用医薬品とは、処方箋がない人も購入できる医薬品です。薬剤師がいなくても登録販売者がいれば、医薬品の購入に関するアドバイスなどができます。登録販売者も扱える一般用医薬品は「第2類医薬品」「第3類医薬品」とも呼ばれ、一般用医薬品の9割以上を占めているのです。

つまり、登録販売者の資格があれば、ドラッグストアなどの勤務先で活躍できるでしょう。

登録販売者は需要が高い!

登録販売者の仕事は、市販薬の購入をサポートする仕事です。市販薬を購入する際、専門知識がある人からアドバイスを受けたいという人が増えていて、登録販売者の社会的ニーズも増えています。特に、高齢化が進むにつれ、医薬品を求める人が増える傾向もあり、登録販売者の需要が高まっているのです。

また、医薬品は内容やパッケージが変わることがあり、同じ目的の薬でも、何十種類と出ている薬もあります。よって、多くの種類から選ぶのに悩んでしまう人もいるでしょう。そのような人達のサポートもできるため、登録販売者のニーズが高まっています。

登録販売者の資格を取得する方法とは?

登録販売者の資格は、1年に1回、試験が実施されています。その試験に合格した人のみ、資格を所有できる仕組みです。受講必須科目や実務経験・年齢などの制限がなく、誰でも受験できます。受験者数も増加傾向があり、社会的ニーズも高まっていることから、目指しやすい職業と注目されているのです。

資格に合格した後は、勤務したい都道府県で「販売従事登録」を行います。その登録を済ませた後、求人に応募するといいでしょう。

登録販売者の求人に記載されている内容とは?

登録販売者の求人情報では、「応募要件」の中に「登録販売者の資格」という記載があります。よって、登録販売者の資格を持っていれば、誰でも求人に応募できるでしょう。新卒可能や未経験可能という記載も多く、登録販売者の経験がなくても採用されやすい傾向があります。

また、登録販売者の場合、薬局やドラッグストアで一般の業務をしながら、必要に応じて相談業務をすることが多いです。正社員だけでなく、パートやアルバイトでも登録販売者を募集している場合があります。

登録販売者の時給はどのぐらい?

登録販売者の時給は、薬局やドラッグストアなど、それぞれで異なります。ただし、通常業務を行う一般従事者よりは、資格を持っている点を考慮され、時給は高くなるでしょう。例えば、ドラッグストアでの登録販売者は、正社員で月給20万円~27万円ぐらいになります。

パートやアルバイトの場合、時給は約1,100円~2,100円です。相場は、月給22万円以上、時給は1,200円以上とされています。

登録販売者の資格を考慮され、正社員の場合は一般従事者よりも月給が約1万円~2万円、時給は200円~300円ほど高くなるのです。

また、正社員で登録販売者になった場合、将来的に役職に就く場合も多いです。役職に就いた時には、その分だけ時給が上がる可能性もあります。登録販売者は基本的に一般従事者よりも時給は高くなります。しかし、同じ内容の仕事をしていても、職場によって時給に違いが出るため、注意が必要です。

高給を目指したい場合は、登録販売者の時給や昇格・昇給などを確認してから、条件に合う求人に応募するといいでしょう。

職場によって違いがでる原因は、登録販売者の給料は店舗ごとに決められるからです。全体的な相場はありますが、雇われる店の考え方や売上によって、相場よりも低くなることもあるでしょう。都心部と地方にある店舗では、時給に違いがあります。

一般的に、都心部の方が時給は高い傾向です。都心部の方が利用者は多く、1時間当たりの仕事内容や売上が多くなるとされています。よって、地方よりも都心部にある職場の方が、登録販売者の時給は高くなりやすいのです。

ただし、チェーン展開しているドラッグストアの場合、時給を同じにしていることもあり、地方部でも時給が高くなる場合もあります。稼働時間によっても、時給に差が出るため、注意が必要です。労働基準法によって、22時~5時までに勤務する場合は、賃金を増やす決まりになっています。

22時以降に勤務する場合は、その分時給は高くなるでしょう。登録販売者の場合、勤務年数や役職に就いているかで、昇給する場合があります。その時には、徐々に時給が上がっていくでしょう。ただし、企業によっては、最初から登録販売者の時給を高くする代わりに、昇給制度がないこともあります。

よって、応募する際に、その職場の昇格・昇給情報を調べておくことが望ましいです。

登録販売者が活躍できるところとは?

登録販売者は国家資格であり、さまざまな場所で活躍できます。薬局やドラッグストア・薬店など、主に医薬品を扱う場所で働いている場合が多いです。また、スーパーやコンビニエンスストア・ホームセンターなど、医薬品を置いているところからも需要があり、求人も増えています。

また、登録販売者の知識を活かし、医薬品の商品説明や健康管理のアドバイスなどをする製薬会社の営業で活躍する人もいます。さらに、エステサロンや病院・介護施設などで働き、薬や健康管理についての講演会や相談会をしている人もいるのです。

つまり、登録販売者の知識を活用し、薬局やドラッグストア以外で働いている人も多いでしょう。

登録販売者について理解し、目指してみよう!

登録販売者は社会的ニーズが高まっている仕事で、薬局やドラッグストアなどで医薬品購入のサポートができます。今後も需要が高い仕事とされ、時給も一般従事者よりも高いです。医薬品の専門知識を持っていることから、昇給や昇格する可能性も高く、将来的に活躍できるでしょう。

これを参考に、登録販売者について知り、目指してみてください。

参考情報『登録販売者未経験 - APOPLUS登販ナビ』https://touhan-navi.com/